何でもレポート


蛍光灯シャンデリア



 現在居住中の我が家は20年近く前に建売住宅を買ったもので、そろそろ様々なメンテナンスが必要となってきているようです。たまに一人で家にいる時でも、そろそろ壁を塗り替えませんか(確か2〜3年前に塗り替えたのだが)とか、シロアリが近所で発生しているから床下の点検をしましょうかとか、お宅の灯油ボイラーは古いから新しいのに変えたら便利で、安全ですよとかいろいろと、親切なご案内をいただくことが少なくありません。

 家の中で一番利用しているリビングルーム(食事もできるし、楽器もオーディオもコンピューターも何でもそろっている物置のような便利な場所)に初めから付いているのは蛍光灯シャンデリアです。蛍光灯なので明るさの割には消費電力が少なくて気に入っています。もちろん最近多いインバーター制御のようには良くないですが、白熱灯よりは断然効率がいいはずです。

 20W1本と30W5本が組み合わさった、MA社製サークライン型の器具です。基本的にはごく一般的な照明器具の構成ですが、長年使っていると少しづつトラブルが出てきました。
 最初に壊れてしまったのはぶら下がった紐を引くと点灯する蛍光管の数が変わる切り替えスイッチです。いつもは壁に付けてあるスイッチを使うので、あまり使うことは無いのですが接点不良になり点灯しなくなりました。スイッチ自体は小型の器具にも数多く使われているもっともポピュラーなもので、使う場所によれば頻繁にかちゃかちゃと引っ張られてこき使われるスイッチだけに、こんなものが壊れるのかなと不思議に思ってしまいました。
 小型の器具もこのシャンデリアと全体の価格は違っても同じ部品を使っていると思えますが、このシャンデリアの方がつながる蛍光管が多いだけに突入電流が大きいかもしれません。しかし、2本が5本になったとしてもたかが30×5=150Wです。
 ただ、純抵抗の負荷なら大したことありませんが、蛍光灯は安定器というインダクタンス負荷になっているからこれがスイッチに大きな負担になっていたのかもしれません。
 大会社の商品でもデザインには気を使っても、このあたりは気楽に考えたのかもしれないと思いながら、スイッチは交換しないで、スイッチを通らないように直結する配線に変えてしまいました。

 蛍光管それぞれに薄いプラスチックでできたシェードがかぶせてありますが、長年使っていると、蛍光管の発熱もありひび割れてきました。最初は透明テープで補修していましたが、ひび割れが進行しだんだん補修しきれなくなってきました。
 知り合いの電気店に話して部品の取り寄せをお願いしたら、補修部品の保管期限を過ぎているから無いようだとあっさり言われてしまいました。仕方がないので、交換できるような照明器具を探してみると意外と類似の製品が無く、イメージに合わないものばかりでした。
 照明器具にもその時代の流れがあるようで、全体が同じような傾向のものばかりです。インバーターと大型の蛍光管を利用したデザインになるとその製品も同じ方向を向き、以前の技術を利用したデザインとは違った方向を向くものだと改めて気が付きました。技術によってデザインが左右され、デザイナーの要求によって技術が開発されるそんな歴史の繰り返しがなされてきたのかもしれません。

 そこで、もう一度部品探しをしてみようと、メーカーのお客様相談室へ掛け合ってみることにしました。さすが、メーカーの窓口だけに親切で、しばらく時間はかかりましたがどこかの倉庫から見つけ出してくれ、手に入れることができました。ただ、その時「これが、最後の部品だと思うのでよろしく!」との一言も付け加えられました。今まで使った年数からすると後10年は大丈夫なので、その間に次のデザインの流行が回ってくることを期待することにしました。




 

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