何でもレポート


 プロジェクト成功への決め手


 旧友から出版の知らせが来ました。
 彼の学生時代は何をしても元気一杯で、私のように、何事もほどほどにお茶をにごしてごまかしてしまうなんてことは絶対にしない強い信念と、どんな問題もばさばさと片付けていく行動力には友人ながら恐るべき実力と思っていたものです。
 我々の学生時代は2年間で高等学校の学習をして、3年間で大学の教科と研究をこなしてしまうと言うことを謳い、教官も学生もその達成に信念をもって向かっていたような気概がありました。事実、卒業後も、こと知識に関してはその成果を感じることが少なくありませんでした。
 そんな中でも際立った実力を見せていた彼は実社会でも、学歴社会に汲々として喘いでいる私などと違い、非凡な実力で華々しい成果を残してきました。
 その彼の出した2冊目の著作となると興味津々です。
 一冊目はシステム開発にプロジェクトとはいかにあるべきか、体系的に整理し理路整然と述べているところや、何事も明確に示していることはさすがと思えるものがありました。
 しかし、私のような中途半端な人間の場合、実際のプロジェクト遂行は、当初予想もしなかった様々な無理難題が次々と起こりその対策に四苦八苦するだけでなく、中身が分からないだけに様々な質問や注文を出す多くの分らず屋から次々と足を引っ張られ、自分の計画がまるで進まず、毎日、毎日悪戦苦闘の連続の思いがあり、そんな理屈ごとだけでは済まされないと思うところがありました。
 数多くので修羅場を生きてきた著者がそのあたりを知らないわけがなく、2冊目ではかなり本音の部分を出している部分に大変共感を覚えます。「部分最適」、「全体最適」など彼らしい言葉もたくさん出てきて大変親近感を覚えました。
 ただ、流石と思わせるのは単なる愚痴に終わるだけでなく、それに対する回答もきちんと出しているのが素晴らしいところです。
 1冊目と2冊目ではそれぞれ機能分担して書かれているところは、体系的な洗練されたシステムを作ってきただけのことがあると感心させられました。
 システム開発の世界に携わる人だけでなく、様々な企業でマネージメントについて考えられている人達には是非お勧めしたいと本音で思いました。参考に書名を挙げさせて頂きます。

1.プロジェクト成功への挑戦<3つの挑戦> 栄治出版 ¥1,800  著者 井上 弘

2.プロジェクト成功への決め手         栄治出版 ¥2,000  著者 井上 弘
 



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