アンケートの結果からの分析、考察



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 アンケートを見ながら、様々な事を考えましたが、人それぞれにご意見があるのではない かと思います。
あなたなら、どうみましたでしょうか???
 この分析は私の主観がかなりありますので十分ご注意ください。

・パソコンの周辺はすっきり整理

 パソコンの周辺はどうなっていますかと聞いたら、半数以上の人がきちんと整理されていると答えられました。もう、蜘蛛の巣以上、スパゲッティほど美味そ うにも見えない大変な状態に慣れている私には意外でした。
 逆に見れば、決まった機械が最初に設定した状態からほとんど触られていないならそれほど酷くはならなのかもしれません。
 普通はそんなに触るものではない のです。特に他の人に設定してもらったものを壊してしまったら後が大変だということかもしれません。

・進むブロードバンド化

 2004年の調査ですが、ADSLの普及率の高さと光ファイバーの利用が始まったことが予想以上でした。特に通信事業者の方は会社のご自分の勉強や都合 などさすがに早いですね。

・無線LANはこれから

 家庭内では、まだ端末が1台の場合が半数以上で家庭内のネットワークもイーサネットのLANケーブルの利用が多く、無線LANの利用がまだ少ないのが ちょっと予想外でした。
 無線LANは一度使うと便利さには手放せないものを感じるのですが、接続する範囲が広くないということでしょうか。興味ある技術としては無線LANがあ るのですが、さしあたり導入するにはまだ他に優先されるものがありそうです。
 セキュリティの心配があるのかもしれませんが
 

・家庭生活へ徐々に浸透

利用しているアプリケーションは情報検索やメールが主流ですが、映像やオーディオ情報の利用も進んでいることが分かります。
 トレードやバンキングなど社会生活のツールとしての利用も進んでいるようですが、私はもっと多いのではないかと予想していました。

・配線も機器購入店に一括おまかせ

 どんどんと高度になる家庭内ネットワークの配線接続に対してどのように対応しているか大変興味のある項目でしたので、かなりしつこく尋ねました。
 さすがに通信事業従事者は自分で配線や機器の設定を行う人が少なくありませんが、一般の人は自分でしないで(できないで)、機器販売店で機器の購入と同 時に配線工事も依頼する人が少なくありません。
 自分でしようとしても説明書に書いている言葉も分からないのだからどうにもならないということでしょう。通信事業従事者でも自分だけでは分からなくて仲 間内に相談したり、インターネットの中の情報を調べながら解決していることが伺われます。一般の人は相談する相手も少ないのですから販売店にまかせるしか ないのでしょう。このあたりには何かビジネスになりそうなものがありそうです。
 

・セキュリティは最大関心事

 言葉だけでなく、実際にも様々な問題に直面した経験が少なくないよ うで、様々な質問の中でセキュリティに対する関心の高さが分かります。
 しかし通信事業従事者はワクチンソフトの利用だけでなくルーターなど様々な対策を行っている例が少なくないようですが、一般の人にとっては簡単な対策す ら実施していないとか、実施の方法もわからない場合が少なくないようです。
 何が問題でどのような対策をすべきか知識を得るのも大切でしょうが、知らなくても安心して利用できる環境を提供できるようにしたいものです。

・今後のネットワークアプリケーション

 今後の関心事はセキュリティとIPv6となっていますが、このアンケートをいただいた講演会がIPv6をテーマに開催しましたので、少しバイアスがか かっていると見なくてはなりません。
 そこを除くと、高速化と無線化には関心が高まっているようです。
 そのシステムを使ってどんなアプリケーションを望むかとなるとセキュリティ(防犯)、高齢者支援、健康管理などがあげられています。確かにこの分野の潜 在的な要望は多いのですが、それなりに営業の成立する料金設定を行った上で需要を確認するとなかなか難しいのが私の経験的な感想です。
 逆に好きな音楽や映画がレンタルショップと同等以下で得られるとなると需要が発生する可能性があります。このあたり、アンケートの結果を単純に解釈でき ない難しさがあります。

・デジタルデバイド

 私の関心事にはデジタルデバイドを今後どうしていくのかが大きなテーマだと思っています。電話と電気はどんな田舎までも同じように使える社会が続いてき たのですが、今でも携帯電話の使えない地域は少なくありませんし、放送もNHKしか入らないというのも不思議ではありません。
 このような地域はブロードバンド時代に大きなアプリケーションである高齢者や健康管理の必要な人々が多く住まわれています。便利なシステムを全国民が平 等に使えてこそ情報化社会の有効な利用だと思えるところもあるのですが、なかなか大変な課題です。
 ほとんどの回答が今後、情報格差が拡大すると回答されていますが、その対策は自治体の力に頼るしかないというのが現状のようです。総務省のホームページにも様々な施策が出さ れていますが、すべての地方にブロードバンドをめぐらせることは現状ではなかなか問題が多そうです。
 ケーブルを張り巡らせることには大変なコストが必要なことから無線によるネットワーク化も様々な技術開発が進んでいるようで、今後のビジネスのヒントか もしれません。

・システムソリューション

 私には、このアンケート結果を見ていると様々な想像やヒントが出てきますが、見る人のそれぞれの情報によってソリューションが変わってくるかもしれませ ん。
 このアンケートを一つのテーマとして考えながら報告書の様々な部分を見ていただければ面白いかもしれません。


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